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どくしょかんそうぶん

最近、「隣の家の少女」という小説を読みました。
子供の頃から小説をあまり読まなかったので、
(読むのは専ら有名ファンタジーばかり)
こういった作品には疎いのですが、
色々と話題になった、有名作品のようです。

この作品を手に取ったきっかけは、
「結末に救いが無い」というレビューからでした。

ある田舎町に越してきた少女と、その地域に住む
子供たちが繰り広げる、ひと夏の思い出。
・・・とっても凄惨な。

何が楽しくて、金と時間をかけて、
そんな悲惨な物語に触れたがるのか?

そういった物語からも、
人生を運ぶ上での、何か大切なものを
学び取れると思うからでしょうか?
勿論それも大切な事かも知れませんが、
自分の場合そんな高尚なものではなく、
ただ単にある種の心地よさに浸らせてくれる、
長い間効果の持続する何かの薬のような、
そんなものを与えてくれる
エンターティンメントの一つだからです。

こういった作品を読んで、
「なんて酷い連中!ヒロインが可哀想!」
という感想を素直に持つ事が出来れば、
人生も、もう少しスムーズに運ぶような気がするのですが、
変な受け取り方をしてしまう人もいるようで、
そういう人は、非人道的な行いをする登場人物に
少なからずの共通点をみつけ、
もしかしたら共感をも覚えるのではないでしょうか?

読者を打ちのめす一つの理由は、一部の登場人物、
大体が冷酷な、人間に似た生き物、
と自分自身との共通点、自分の中にもある、
その鬼畜な一面を見出す事です。

それを感じ取った後に、
振り払うように正義への意思を新たにし、
真っ当な人間であると言い聞かせるのか、
それとも、非道な人格を自分の中にも認めて
それとの共存をやっていくのか。

後者の場合しばらくの間、そのフィルターを通して
世界と、世間と、他人と、付き合う事になります。
それには多分あまり良くない感情が伴うかも知れません。
世間や他人に、警戒や失望、しまいには絶望感を抱く。

しかし、そしておぞましい事に「快感」も。

こういった作品に触れた後に訪れる
この不思議な心地よさは一体なんだろうと、
たまに考えることがありました。
そして、今回少しわかったような気がします。
それは世間や他人に失望する事によって得られるのです。
「世間なんて、一皮剥けばそんなもんだ」という、
ある種の期待を諦めさせてくれる事。
期待しなければ裏切られる事も無いという
安全圏に逃げ込む事。
それが、秋の空のような
どこか切なくて清々しい気分を与えてくれるのでした。

この快感は、間違いなく「中二病」的なものでしょうw
フィクションに簡単に気分を動かされ、
(この作品は実際の事件を元にしているようですが)
実生活にも、何らかの影響を受けてしまう。
まったくもって未熟な精神といえます。

しかしながら、SFやファンタジーならまだしも、
現・近代を舞台とした、それもベースとなる事件が存在する
そんな作品の場合、想像力をたくましくする事は
それほどおかしくも無いような気がします。

自分以外の全てへの見かたに影響を与えてくれるのは
自分の場合、この小説のような後味の悪い作品の場合が多いのです。
残念な事・・・かどうかは分かりませんが。

こういった、ある意味「悪趣味」な作品の
その存在意義とは何だろうと考えると、
正義への目覚めを喚起するのも、
ただ単に、ジェットコースター的な
安全な恐怖を与える事も、
勿論それらも意味あることだと思いますが、
やはり、ある種の「心地よさ」を感じ取る
そういった人間の為にあるような気がします。



と、結局感想文でも何でも無い文章ですが、
ほんと、結構後味悪い小説だったので、
そういうの好きで、読んでない方は是非!



テーマ : 雑記 ジャンル : 日記

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