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茜の行旅

旅行をしたいなんて事を確かに言ったかもしれない。

低い日差しが事務所を赤く染めていた。
いつもはやかましい電話もこの日は静かで、
特に急ぎの仕事もなくリラックスした雰囲気の中、
課長と女性課員、そして僕の三人で雑談をかわしていた。
話題はこの前の冬期休暇の過ごし方だ。
ゴロゴロしてるだけだった僕に
課長が団塊特有の湿った突っ込みを入れ、
どこかに行っても疲れるだけだから
ソレも悪くないと、女性課員が僕をフォローする。
少しずつ形を変えながら話題をループさせていた。

「僕だってお金があれば旅行したいスよ~」



定時後、いそいそと帰り支度をする僕に課長がこう言い放った。

「明日、名古屋に出張たのむわw」

「え?明日ですか?」

「そうw急で悪いなw旅行したいんだろ?はははw」



半笑いの顔とその皮肉は、
急な出張を命じた申し訳なさの演出なのだろうか?

僕も半笑いで承諾し、会社の経費でひつまぶしを喰う事を決意した。



テーマ : ダメ人間日記 ジャンル : 日記

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